5月の読書から紹介できるのは1冊です。
『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』

概要
週刊少年ジャンプ編集部から出版された、マンガをこれから描こう、描きたいと思っている人に向けた本です。
内容は、技術論に触れる前にあった方が良い心構えの話。そしてジャンプ著名作家さんたちの編集部がつくったお題に対するネーム原稿、そして編集部からのいくつかの質問にマンガを描きたい人に向けた回答集、マンガを描くための道具例(デジタルとアナログ)という内容でした。
感想
話の内容としてマンガを描くことが焦点になっていますが、ありとあらゆる創作活動、文芸や写真であっても、通底するところは同じなのだと思いました。
好きなものを描く、描けることを描く、好きを突き詰めることから始まる。
では具体的にどういうことをすれば、描きたい人が「好き」を見つけられるかについても、詳細に書かれていました。
①好きなマンガ、嫌いなマンガがあったら、それについて人と語り合うのが一番良い。
これを繰り返すことで、マンガの分析力や自分の気持ちを言葉にする能力も伸びる。
②好きなマンガをまるごと模写
キャラだけでなく、好きなシーンだけにとどまらず、1話分模写する。コマ割りも背景も吹き出しも描く。そのコマで一番描かなければならない要素が何なのかつかめるように、意図を探りながら描く。
注意)模写なので著作権上、ネットなどで公開すると罰されます。
③模写したら、オリジナルの絵と丹念に見比べる。
ここの具体例は、改めて大事だと思いました。
マンガから(写真)について考えた部分
・自分のイメージだけで描く人は上達しない。(自分の写真の話では、耳が痛くなる話です)
・マンガには「たまたまこの絵になった」はない。(写真は少し偶然が入るな、と思いました)
・マンガを描きたいのか、マンガ家になりたいのか(これも耳が痛くなる話、私はここを間違えやすいので)
・描きたいことを伝えるために技術がある(写真では技術が前に出てはいけない、と言う話を思い出しました)
・物語のピリオドを打つほど上手くなる(写真だと展示制作をしていくことでしょうか)
・締め切りをたくさんつくって守る
・好き嫌いがはっきりしてくれば、描きたいものが自然と出てくる
おわりに
書籍の最後の方は、具体的に描くための道具についても書かれていました。デジタルでもアナログでも、広くカバーした実用的なお話しでした。
編集部が出したお題に対するネーム原稿、本当に人それぞれでおもしろかったです。個性を出そうと考えなくても、同じお題でここまでマンガは違うのだから、マンガが自由で楽しめる作品が多くあるのだなと思いました。
あと、編集部の質問にあった「マンガ家になる前に知っておきたかったこと」は、基本的なことだけど心配しやすいことがさまざまに書かれていて、著名なマンガ家からこれからのマンガ家さんに向けた愛を感じました。
あと、この内容でこの価格は非常に良心的で、これも愛だなと思いました。


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