2024年3月がおわりました。新年度になっても、相変わらずうだつが上がらないわたしです。
3月に読めた書籍は3冊。ネットプリントが1部でした。
『太陽帆船』中村森(KADOKAWA)
中村森さんの歌集。ツイッター…、じゃなくてXで時々テキストを拝見していて、人を思う気持ちを書かれた文章に心つかまれることが何度もある方。
短歌がたくさん入っていますが、純度が高い言葉で詠まれた人を思う気持ちを読むと、ギュッとなる気持ちが押し寄せてきて本を通して読むことができません。数ページ読むと、一度は本を閉じないと落ち着かなくなります。自分にも問いかけられているようで。
そばに置いて、開いて閉じてを繰り返しています。
『もうどく水族館 水中&水辺の“毒”生物大集合!』サンシャイン水族館(KADOKAWA)
「毒」と聞くと、なんだか惹かれてしまう人。私もそのひとりです。
サンシャイン水族館で開催された、「毒」生物の展示を書籍にまとめた本で、生物の写真と説明の文章で構成されています。
生物の写真がきれいでページをめくるのが楽しかったです。
毒についての簡素な説明もまとまっていて良かった。
『図解 なんかへんな生きもの』ぬまがさワタリ(光文社)
ぬまがさワタリのイラストと手書きの文章で構成された、一風変わった面がある生物についての書籍。
味わい深い絵と手書き文字にも惹かれますが、豆知識的な内容も「よくここまで調べてある……!」と思うページがたくさんありました。
生物好きなら一度は手に取ってみて欲しい1冊。きっと楽しい発見があるはず。
わたしは、マダコの説明にあった「タコの庭」をこの目で見てみたいと思いました。
X(Twitter)現代川柳アンソロ第3号
2024/3/2にネットプリントで配信されていた、65名が詠んだ現代川柳の句集。
先月、暮田さんの川柳本を読んで、現代川柳に触れたい気持ちはあれど、句集は近所の本屋で並んでいるわけもなく、どこで現代川柳が読めるのか……と途方に暮れているときに、ツイッター……、じゃなくてXで見つけたのがこちらのネットプリント。
ここまでたくさんの方々が詠まれていると、面白い現代川柳を詠まれる方もたくさんいらして、あとでSNSアカウントをフォローしたりしました。
ほんわかしたり、ギュッとなったりした、特に気に入った3句を抜粋してみます。
きみたちも猫のまるみの中にいる/森砂季
良心のうすい痛みをむく蜜柑/石川聡
喪失に辿りつくまで化粧する/小沢史
X(Twitter)現代川柳アンソロ(第3号)
おわりに
3月は頑張らないで心地よく読める本が多かったようです。
4月は、気持ちではもう5年くらい出版を心待ちにしていた書籍が発売されるので、「楽しみすぎて、夜しか眠れない……!」と、あと数日を待っています。
では、また。


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